4th Criminal on the ground




--かつて地上には多くの緑が覆い茂っていた---
旧約聖書・レヴィ記に記されたのは、
ヒトが自然と共存する為の戒律。
だがヒトは己の欲を追求するあまり共存の掟を疎かにし始める。
毒され緑を奪われる地球。
--汚され続けた地球はいつしか自己治療を開始する--
--レヴィーセンスを地上に満たしながら--





それは甲獣を媒介として地球内部から取り除かれた毒素。
ヒトが自らの過ちに気づいた時はすでに遅く、
戒律をを侵した対価−レヴィ・センス−の前になすすべはなかった。
その様を嘆き悲しんだ神は
滅びのさなかにある人々の中に心優しき物を見出し手を差し伸べた。
救いの手−ノアの箱舟−。
船のたどり着いた先は、外界から隔離された空間。
見えない固い殻に閉ざされたようにレヴィ・センスの及ばない静かな森。







何も知らない心優しきもの達の子孫。
過去の災厄の記憶は薄れ、
信仰の中に彼らの義務のみ語りづがれる。
−器の提供− 
彼らを守る固い殻を維持するため。
唯一の真実を語り継ぐため。
固い殻に覆われ静かに眠りつづける空間
−シンジュが森−